マリアージュ

昨年の事になりますがSCAJトレイニング委員会主催のカッピングパーティーに参加しました。
パーティーと言っても内容はコーヒーマイスター有資格者用のセミナーです。
「コーヒーのセパージュ」と称してコスタリカやパナマの生産者の方々と
ブルボンやティピカ、カツーラ等、品種による味わいの違いをカッピング&意見交換。

その次のセッションではそれらのコーヒーと様々なお菓子との食べあわせをしました。
同じ生産国で「品種によるお菓子との組み合わせ」を見るというのは珍しく、とても貴重な体験となりました。

お菓子とコーヒーの組み合わせには調和を取るためのボディのバランスや酸の合わせ方などある一定の法則があります。
ある程度理解していたつもりだし、その内容の一部は弊店のコーヒー教室などでも紹介してきたくらいですから、
確認♪確認♪とかなり軽い気持ちでセッションに挑んだのですが・・・そこでびっくり!
その中の「ビジャサルチ」というコスタリカ固有の品種の爽やかな酸味と
チョコレートを使ったケーキのリッチな味わいの組み合わせがどんぴしゃだったのです。
セオリーを無視した、私の想像をはるかに超えた新しい味わいでした。

「お菓子とコーヒーのマリアージュ」とはよく言いますが
普通はお互いが足を引っ張らず、口の中で1と1がほどよく溶け合って2になればまあ御の字です。
ところがこの場合は1+1が3か4か5か、全く新しい味わいを生み出していましたのです。
ひこまろさんがいれば「これはまさに、コーヒーとチョコのできちゃった婚や~」
と言うに違いない、本当に衝撃の組み合わせでした。

もしかするとスペシャルティコーヒーには今までとはまた違った概念の、
新たな食べ合わせの法則があるのかもしれませんね。
個人的には「つなぎ」というか何か乳化剤的な味わいの要素の有る無しが関係してるのではないかと
にらんでいるのですがすみません、ハッキリとはまだわかりません。
きっちりと検証して考えがまとまれば今後コーヒー教室などでもご紹介していきたいと思います。

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