マヌコーヒーという文化


先日オープンしたマヌコーヒー大名店のレセプションに行ってきました。
開店おめでとうございます。会場には入りきれないほどの人、人、人。注目度の高さが伺えます。

マヌコーヒーの世界観にはブレを全く感じません。
何時、どの店舗に行っても、本当に海外のカフェに迷い込んだような錯覚に囚われます。
新しいお店はそれがさらに洗練されて突き抜けた感じ。
本場の人が見ても違和感なく「cooool!」と感じる事でしょう。

巷に溢れるシアトル「風」カフェとは完全に一線を画するこの本物感。
何が違うんだろうと理由を考えていましたが、今日行ってそこはやはり「人」ではないかと思いました。
トップを中心にスタッフ全員がその文化を完璧に理解し、吸収し、共有し、体現しています。
いちいち戦略的な「コンセプト」なるものを作らなくてもスタッフが自然にやりたいようにやったら
何をどうしたって「マヌコーヒー」になってしまっている、そんな感じなのです。

海外の魅力的な文化を輸入し減衰させることなく再現する。
最初人々は戸惑いを覚えますがしだいに慣れ、酔いしれ、やがて独自の文化として定着します。
形は違えど明治時代に日本に入ってきた時の「カフェー」もこんな感じだったのかないでしょうか。
カフェの大きな役割のひとつ「文化の発信」というのはこういった事を言うのかもしれません。
凄いことだと思います。

もうひとつマヌコーヒーが凄いのはコーヒーに関して常に本物を求め続けているという事です。
一見してアウトローな集団ですがコーヒーに関しては恐ろしく真摯で謙虚です。
けして宣伝しないので表には出ませんが、華やかな活躍のその裏で、
コーヒーの味の探求にとんでもない量の時間とお金と人員を割いています。
この動きは日本の中でもおそらくトップクラスでしょう。
そしてそれが全く止まらないので後発はいつまでたっても背中を追う事しかできません。
私の目指す方向、世界観とは全く違うのですが、本当に尊敬するコーヒー屋さんのうちの一つ、
福岡が世界に誇れるお店です。


クールな手作り什器がそこここに。

DJブース・・・えっ!?


イタリア語で「道」という名の最新エスプレッソマシン。遊ぶ面々。
私も使わせてもらいましたが、これがめちゃくちゃ楽しい!
マニュアル操作で「ハンドドリップ」の様な事ができちゃいます。
名前の通り求道的なマシン。これでマヌコーヒーは「エスプレッソ道」を突き進むことでしょう。
私も私の信じる道を進んで行こう、そう思った35の夜でした。

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コメント

  1. タチオ より:

    Unknown
    えっ!
    DJブースの中の人、シルエットがばり湯本なんですけど・・・。

  2. モリ酸 より:

    素敵なお店ですね♪
    大名にオープンすると聞き、どんなお店か気になっていました。
    プロならではの視点でお店の特色をご紹介していただき、とても参考になりました。
    福岡にいながら、本場の雰囲気を味わえるのは良いですね!
    一度、足を運んでみたいと思います。

  3. いなりん より:

    同感
    タチオくんに同感です。以上。

  4. フクマメ店長 より:

    Unknown
    >いなりんさま
    >タチオさま

    言われて気づきましたが確かに似ていますね;
    しかし別の方です。

    >モリ酸さま

    まあ、その本場に私は行った事ないんですが;
    素敵なお店なので行ってみてください。
    うちと全然違う雰囲気で驚かれるかもしれません。
    音楽でいうと演歌とオルタナティヴ・ロックくらいの違いがあります(笑)。

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