コーヒー屋には文化人が集います。
過日。下北沢の某珈琲店のカウンターにて。
二つ離れて座っていたご老人の、店員と話す声がやたら良いなと思って
なんとはなしに見てみると、三國連太郎さんでした。
そして今日。仕事帰りに立ち寄った市内某珈琲店のカウンター。
コーヒーを飲んでるとこれまた二つ隣に素晴らしい声のお客さんが。
これは絶対只者ではないとは思い、その方が帰った後
店員さんに尋ねてみると、ビンゴ!
某キャトルセゾン的有名劇団の役者さんでした。
お二方に共通しているのは声の質。
小声で、しかもかなりぼそぼそと話しているのにやたらと耳に響き、
無指向性、とも違うのかな?隣で話しているはずなのに
どこから聞こえきてるのか良くわからない感じ、
ただ通るというのではない、
「ピンマイクで拾った声をアンプに通して店内のスピーカーで流している」
ような、そんな不思議な感じで聞こえてくる声質なのです。
修練の賜物である事は間違いないでしょうが生まれ持ったものもあるでしょう。
「能ある鷹は爪を隠す」と言いますが、
本当に素晴らしい才能って隠しきれるものではないのですね。
久しぶりにプロフェッショナル、一流のすごさを感じました。
さて、才能とはちょっと違いますがうちに来る「同業」の方も
プロである事を隠しきれていません。
これは珈琲屋に共通した、一般の方はしないであろうある特殊な動き、
一発で識別できるポイントが存在するのですが、
それが何かは内緒にしておきます(笑)。