働き方を考えるのは生き方を考えるのと同じ事。
コーヒー豆屋の仕事
うちのような小さなお店でも、コーヒー豆屋の仕事は中々ハードです。
表で一般的な喫茶や販売業務を行いながら通販や卸の注文に対応して発送準備をし、裏では製造業務(生豆・焙煎豆のハンドピックや包材等の準備、ドリップバッグなどの製品の準備、焙煎、梱包等)に追われます。
朝から晩までぎっしりやる事があって、これ、起業して一人でやる分には暇な時間がないので「やってる感」あって楽しいし、全部自分のタイミングでやれば良いので楽なのですが、複数人のチームで行うとなるととたんに難しくなります。(よほど全員がしっかりと「今この瞬間にどう動くか」を意識しチーム全体が有機的に動いていかないと変に無理や無駄が生まれてあっという間に作業が滞ってしまいます)
仕事に入ってから終わるまでアイドルタイムなんか一分も無く、常に体と頭を使いながら気を張って仕事をしているので充実感はあったとしても終わるとへとへとだと思います。
本当にスタッフは毎日頑張ってくれているのですが、人生の「余裕」の部分で楽しんでもらうための飲み物であるコーヒーを作っている我たちに一番余裕が無い、というのも皮肉な事です。もう少し余裕を持って仕事が出来るよう、上手な仕組みを作っていかないといけません。
仕事に対する対価
うちのスタッフは皆、他の職業にも負けないくらい頭と体を使って必死に働いてくれています。現場では高い商品知識やその場その場での対応力が問われますし、ただ言われた事をやるだけでは回らないので誰でも出来るような簡単な仕事でもありません。
同じ地域で比べたとしても、他の業種、他のお店に負けないくらい優秀なスタッフが、他に負けないくらい頑張ってくれています。なので他に負けないほどの条件で働いてもらえるように出来たら良いなとずっと思っています。コーヒー屋でそれをやるには色々と難しいんだけど、難しいからこそ知恵を絞って、そこはなんとか。
「地元」で働く
働き方に含まれると思うのですが「通勤」って色々と無駄が多い気がしています。移動にはたくさんのお金やエネルギーを使うし、何より一番大切な「時間」を多く消費してしまいます。
人生の時間を使って働いて報酬を得る事が仕事だとしたら、その仕事のためにさらに時間とお金を投資していくというのは、分からなくも無いけれどやっぱり勿体ない。そこに使う時間や労力があればもっと価値を生み出すことも出来るし、余裕だって生まれるはずです。
働く人は家の近所で働く。事業者は同じ地域に住む人たちに、地元の人たちのために働いてもらう。本当はそれが一番シンプルで良い事じゃないかと思っています。
ただ実際には多くの人が遠くまで働きに出かけています。うちのお店から歩いて行ける範囲だけでも何万人も人は住んでいますが、その人たちの職場はほとんど天神か博多です。お店や会社が多く、田舎よりは賃金も良いから仕方がないことかもしれないけど、お店の周りにも住んでいるであろう多くの優秀な人たちが皆「都会」に持って行かれてしまっているのは悲しい、というか悔しいです。
変わらないために変えること
最近「働き方改革」という言葉を良く聞きます。職業は色々とあるので働き方にも色々な形があって良いと思います。ただ変えないといけない所は変えないといけない。それは当たり前の事でしょう。
うちもうちなりに、どんなメンバー構成で、どういった働き方をするべきなのか、持続可能な良い形を模索し続けていく必要性を感じています。お上なんかに言われるまでもなく、今のサービスをより良く、末永く行うために改革は続けていかないといけません。
年明けて白木原店に伺いました。
毎月豆を購入させていただいてます。
最近ではクリスマスブレンドが好みで、1番近いもの似たものはありますか?
という質問に女性スタッフが、ありません。の一言ですまされてしまいました。
クリスマスブレンドがもう販売してない事は承知の上で、深煎りであれば近い豆を紹介して下さるかなと思ってしました。
朝から晩までやる事があって忙しいかもしれませんが、接客も大切にしていただきたいと感じました。
satou様
いつもご利用いただきありがとうございます。
この度はきちんとした商品のご案内ができず、また不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした。
今回ご指摘いただいた点は皆で共有させていただきました。
今後は全員で商品知識や接客技術の研鑽に努め、表に立つスタッフの誰もが的確な商品のご案内が出来るように、
お客様が安心して気持ちよくお買い物が出来る環境を整えてまいりたいと思っております。
この度は本当に申し訳ございませんでした。
またご指摘いただきありがとうございました。
良い製品はもちろん、良い接客で安心してコーヒー豆を選んでいただけるお店を作っていきたいと思っております。
今後とも宜しくお願い致します。