JCTC2011 その4

へコー!の続きです。

昨年の準決勝では、朝の4時から6時間緊張・集中しっぱなしだったのが競技5分前に緊張の糸が切れ、
本番超グダグダだったという苦い経験から今年は根を詰め過ぎない様に注意しました。
直前までヘラヘラしていてもカップの前に立ったその時集中出来ていればOK。
30分は意外と長いのでとりあえず集中を解きました。

休憩時間中はT氏とどれくらいのペースででいくのか腹の探りあい(笑)をしていました。
一応その時に決めてた私のターゲットタイムは2分~2分30秒です。
時間だけみるとずいぶん速めで、会場の空気も読めてない感じですが、
無茶するつもりでも何でもなく、実はわりと色々な理由やうすいながらもちゃんとした根拠があっての数字だったりします。
(忘れましたがT氏もあまり変わらないくらいのタイムだったような・・・)
何はともあれ、競技直前に休憩が入ってずっこけていた所、お陰でリラックスして過ごす事が出来ました。

さて、そんなこんなでいよいよ競技開始です。
前日は営業後に深夜バスで神戸入り、車内で全く寝られず貫徹状態で体調は最悪でしたが、
ナチュラルハイなのか気持ちは意外にのってて良い感じ。

ただ、緊張なのか興奮なのか、久々に手が震えました。

<速過ぎて残像が!・・・ではなくプルプル震えているだけです>

手が震えて困るのはスプーンで掬ったコーヒーをかなりこぼしてしまう事です。
そうっと口に運んだり掬い直したりでいつもより余計に時間がかかってしまいます。
(全24カップを何度も啜るので1回1秒遅れただけでもトータルではかなり違ってきます)
さらに掬う液体の量が違うと同じコーヒーでも印象の強さが変わってしまうため正解率にも悪影響を与えます。
はっきり言って良い事はありませんが、アドレナリンでも出ているのでしょうか、
こういう時って意外に集中していて、味や香りははっきり分かるから不思議です。
震えが止まるまで待つ時間的余裕などありません。
きちんと一定量を掬う事は出来ないものの、仕方が無いので頭の中で印象に補正をかけながら味を見ていきます。

M氏の事もあって最初のセットは少し慎重に啜りました。
その後4セット目まではすんなりと行きましたが、5セット目と6セット目で引っかかります。
(やはり他と難易度の異なる問題が含まれていたようです)


<問題の5セット目>

7セット目、8セット目はすんなり行き、ここで終わろうかと思いましたが
5セット目の答えを出した時に感じた違和感が頭に残っていたので味を見直す事にしました。
(終了の合図、手を上げるまでは答えの変更が可能です)

5セット目に戻って味をみると案の定、先に自分が出した物とは別のカップが答えのような気がしました。
慎重に啜り直すと、うん、やはり答えが違うように感じます。
さらに何度か繰り返し啜っても、、やっぱり違います。

これは・・・

と、少し悩んで・・・

「終わります」と手を上げました。

結局答えは変更しませんでした。
一応「後から選んだ物の方が正解率は低い」という考えがあっての事ですが、
それよりも変える勇気が無かったと言うのが本当の所です。
その時の自分の感覚よりも、拙い経験に頼ってしまいました。

競技は終わったものの、口の中にはまだはっきりと味わいの感覚が残っており
「ああ・・やってしまったかな・・・」という思いがぐるぐるぐる。。


<生殺しの5分間 他の競技者が終わるのを待ちながら猛省中>

それよりも何よりも、あれ程違うと感じてなお変えるつもりが無いのなら、
最初から8セット目が終わった時点で手を上げておくべきです。
答えを外したであろう事よりも、全く意味のない、無駄に数十秒を使ってしまった事を後悔してました。

こんな事してちゃダメです。。。

つづく・・・

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