Japan Coffee Roasting Championship 2014

今年もコーヒーの焙煎競技会「Japan Coffee Roasting Championship」が開催されます。

その予選が先日行われました。
予選は事務局から送られた課題生豆を自分の釜で焙煎して審査会に提出、ブラインドで審査、採点され、
その上位12名が11月に東京で行われる決勝大会に進出する、というものです。


弊店ロースティングチームからは昨年に引き続き江口店長が参加。
昨年は全国23位(50社中)だったそうですが今年は・・・


おお。。

と、この順位はちょっと出来すぎかもしれませんが、
普段通りの事をやって12名に残れたという事には自信を持って良いと思います。
この一年で進歩はあったという事で、まずはおめでとうございます。

しかし、本当の勝負はここからです。
自店の使い慣れた焙煎機やプロファイルで挑む予選とは違い、
決勝大会は生豆鑑定から、サンプル焙煎、味のデザインと焙煎プロファイルの設計、
レポートによるプレゼンを行って、厳しい環境下(11月の八王子山中、ほぼ野外)
慣れない機械(日本ではあまり出回っていないオランダ製の焙煎機)で焙煎を行わなければいけません。
単純な焙煎豆の出来不出来だけでなく、その工程の全てが審査の対象となるため、
どれだけ「焙煎」を分かっているのか、焙煎士としての総合力が問われます。
なので「うまく焼いたもん勝ち」の予選の結果そのまま簡単に良い成績が残せるとは思えません。


決勝に残った12名の焙煎人の方々です。
素晴らしいですね。おめでとうございます。
メンバーは業界内でも有名な方ばかりです。
(福岡勢からはサポートとして私と共に世界大会を戦ってくれた森さんも残っています!

彼も技術や焙煎歴はバリバリ焼いていた前職時代からも含め中々のものがありますが、
この中で総合力を競うとなると、どうでしょう。。
結果は全く予想がつきません。

ただこういった技術競技会は単純な「競争」とはまた違う、
勝った、負けた、よりも大切な事が本当に沢山あります。
まずはそれを探す事ができるチャンスをもらえた事に感謝して、
順位の事は頭から外し、浮かれず、奢らず、他の方々の胸を借りる気持ちで
精一杯やりきって、実力を、絞りきって欲しいものです。

こんな機会でもない限り、全国でも指折りの焙煎上手の方々の仕事ぶりを間近で見る機会なんてありません。
私自身、競技以前に自分に何が出来るのか、それよりも、自分に何がどれだけ「足りていないか」を、
日本大会や世界大会を通じて思い知らされた事が本当に有り難く、それが一番の収穫でした。
彼も他の選手の方々から色んな事を吸収して持って帰って来る事ができれば、競技会に出る意味も生まれ、
今後の職人としての人生にとって大切な財産を得ることが出来ると思います。
とにかく力の限り頑張ってほしいものです。

大会の優勝者は来年スウェーデンで行われる世界大会に日本代表として挑みます。
日本大会は過去2年連続嵐の中で行われました。
そんな環境下でも上位に残る人は皆きっちりと対応して焼き上げてくるから恐ろしいのですが、
できれば皆さんが最高の環境で、100%の力が出せるように、
当日はぱりぱりの好天を祈っております。


来年に向けて(?)

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