海外(中国)

ワールドプレミア

上海の展示会では新しい珈琲の器具もお披露目されました。


その名も「ねるっこ」。
いかにも富士珈機さんらしいネーミングのネルフィルターを使った珈琲の抽出器具です。
森光マスターも開発に関わっているそうです。
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上海セミナー


今回の上海行きの一番の目的は「株式会社富士珈機」さん主催のセミナーでした。


出展ブース内で行われたセミナーに、珈琲美美の森光マスターや珈琲蘭館の田原氏とともに講師として参加させていただきました。


二日間に渡って行われた森光マスターの講義です。
テーマは「ネルドリップ」と「エチオピアのコーヒー」について。

森光マスターの人気は絶大で、講義や実演中は黒山の人だかり。
終了後は撮影攻めとサイン攻めにあって大変そうでした。


田原氏の講義は「カッピング」です。
富士珈機の福島社長と準備を見学中。


「カッピング」はコーヒー評価の手法としては一般的ではあるものの、中国ではまだそこまで浸透はしていないようです。
皆さん興味津々な様子で、真剣に田原氏の話に耳を傾けています。
途中参加者を募ってミニカップテイスト大会も行われ大いに盛り上がりました。

私は日本のコーヒーと焙煎の関係についてお話しさせていただきました。
焙煎は、裏方作業で中々地味な面もあるため一般の方には退屈な話になってしまったかもしれません。
質疑応答では熱心な参加者の質問攻めにあいました。


今回私たちを招いてくれた富士珈機さんは日本の焙煎機のトップメーカーで、アジアでも大変な人気を誇っています。
私が初めて扱った業務用の焙煎機もこちらの機械で、修行時代は「フジローヤルロースターR-105」という機械で2年ほど勉強させてもらいました。
とても思い入れがある機械です。まさか12年後にそのメーカー主催の、しかもこんな素晴らしい方々と、中国で(!)セミナーをさせていただくとは思ってもみませんでした。
全く信じられない話で、本当に光栄です。


無事に初日のセミナー終えて抜けてる二人です。
この変なテンションのワケは次の日の焙煎ワークショップにありました。

上海のコーヒー事情

3月の29日から4日間、上海で行われたコーヒーの展示会に行ってきました。
中国へ行くのは成都に続いてこれが2度目です。
福岡からだと1時間半、東京に行くよりも早く着くので外国に行く感覚はほとんどありません。


偶然でしょうか、行きの機内で寝ていたら、突然喉がチリチリして咳き込んで目が覚めました。
窓の外を見るといつの間にか中国上空で、砂嵐の中を飛んでいるような茶色い景色に驚きました。


大都会です。。。この空気、伝わりますでしょうか。。。


コーヒー関連の展示は「ホテルアンドレストランショー」の一部で行われていました。この展示会は年4回「北京」「上海」「広州」「四川」の4箇所(四大中華料理の地ですね)で開催されていて、その中でも一番規模が大きいのがこの上海の展示会なんだだそうです。

飛行場かと見紛う程のだだっ広い広場を囲む形で、巨大な建物がドン!ドン!ドン!ドン!ドン!・・・と合計17棟建っています。その広場の中にも一回り小さな展示場が幾つか建てられています。ここは展示スペースだけでも30万平米あるそうです。30万と言われてもピンときませんが、毎年東京ビッグサイトで行われているSCAJ(日本で一番大きなコーヒーのイベント)、その会場の面積が6800平米ですから、本当に途方もない広さです。コーヒー等の飲料関連はこのうちの一部(それでもSCAJの数倍規模)で行われていましたが、あまりに広すぎて期間中全てを見て回る事は出来ませんでした。


一つ一つがマリンメッセくらいあります。

端が霞んで見えます。


隣の建屋に行くだけでも移動が大変です。

欧米や日本の有名なメーカーも数多く出展していましたが、個人的には中国国内のメーカーのブースが面白かったです。

ディスカバ・・・じゃなかったり、


プロバッ・・・でもなかったり。


マッ・・・これも違う。


1kgの大きなディスカバリー(?)

さすがは中国。どこかで見たような、でもよく見るとオリジナルとは違う機械がそこここに並んでいました。しかしクオリティは思いの外高く、「コレジャナイ感」はあまりありません。そして、どこも堂々としていて大したものです。


被り物だけはあまりにクオリティが低すぎて笑えました。
(写真では分かりにくいですが、だいぶ酷いです)


会場ではコーヒーの世界大会(焙煎、カッピング、ラテアート、アイリッシュコーヒーの4部門)が行われていました。


カッピングの会場はすごい人だかり。シンプルで一番盛り上がる競技です。


焙煎競技会の会場です。とても静かな、しかし熱い競技です。


日本代表の皆さんの勇姿です。
会場が違ったので応援に行けませんでしたが、ラテアート部門では3位入賞したそうです。
おめでとうございます。