日記

タイムシフト

今日も雨。
山笠が終わり夏休みにも入ったのに梅雨明けは何時になる事やら。

今年は本当によく雨が降ります。
先日の大雨では九州各地で大変な被害が出ました。
被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。


こうも土砂降りの雨が続くとお店も暇です。。。

そんな時は窓際で雨の音を聞きながら、
ひたすらハンドピック(豆の選別)を行なっています。

当店ではハンドピックを生豆の状態で数回と焙煎後に2回行います。
焙煎の前後に行うのは管理も含めて何かと手間がかかりますが

 ・焼くと判りにくい(or判らない)欠点豆も確実に見つける事ができる
 ・常に生豆に触れる事で様々な情報を得る事が出来る
 ・欠点豆を先にほとんど取ってしまうので焼いた後のチェックが早くて楽
  →焙煎豆(製品)に触れる時間を大幅に減らせる

などなど、品質管理上のメリットがあります。

時間が有効に使えるもの良い事です。
暇な時期に出来る限り取り溜めておけば
いざ忙しくなった時にも余裕を持った製品作りを行うことができます。
品質の維持や向上のためにはこの「余裕」が意外に大切だったりもします。

ありがとうございます


お客様から素敵な絵本をいただきました。
さっそく子供に読んであげたいと思います。
ありがとうございます。
コーヒーに関する物は何でも好きなので本当に嬉しいです。

薄いことは良いことだ


お客様からいただいた愛媛のお土産。
チリメンジャコ100%でとても美味しゅうございました。
ありがとうございます。

タコでもイカでも魚でも、ペッタンコに焼いたものってどれも美味しいですよね。
家でも作れたら最高なんですが、この具材をペシャげる器具(なんて名前?)って、
素人が普通に買えるものなんでしょうか。

欲しいななぁ。

もし手に入ったらペラッペラに薄く伸ばしたコーヒー豆なども焼いてみたいです。

5年目のはじめまして

弊店は今月で開店4周年を迎える事となりました。
これもひとえに皆様のおかげと心より感謝致しております。
時が経つのは早いものです。
4年の間に可愛い家族が二人増え、他にも色々ありましたが
トラブル続きでバタバタ迎えた開業日は昨日の事の様に思い出されます。
初心を忘れず今まで以上に一生懸命努力する覚悟でございますので
どうか変わらぬご愛顧を心よりお願い申し上げます。

さて

 『はじめまして 豆香洞(とうかどう)コーヒーと申します。
  白木原駅の近くで自家焙煎珈琲店を営んでおります。
  焙煎人は神奈川生まれ福岡育ちの三十路男です。
  世界中から仕入れた良質の原料に手間暇を惜しまずかけ
  常に焼きたて、新鮮な珈琲豆をご用意しております。
  喫茶スペースではコーヒーも召し上がれます。
  珈琲専門店と聞いて敷居が高く感じる方もご安心下さい。
  店主がお客様の希望を丁寧にお伺いして、ご希望のコーヒー探しのお手伝いをいたします。
  またどんな些細な事でもかまいません、珈琲に関して分からない事、
  確認したい事等あれば何なりと気軽にお尋ねになって下さい。』

といった内容の挨拶文と感謝イベントの案内を年に一度、毎年この時期にお配りしています。
渡せる方には直接手渡ししておりますが、その他はポストに投函させていただいております。
営業時間外に1日3、4時間、歩いていける範囲に限定して一軒一軒配っております。
一万枚強を一人徒歩で配るため全て配り終えるのに2週間近くかかり、
スタートが遅かった今年はまだお届けできていない地域もございます。申し訳ありません。
全て配り終え次第こちらでもイベントのご案内をさせていただきたいと思いますので今しばらくお待ち下さい。

ポスティングに関しては功罪含めて色々思う所もございますが
年に一度の地域の方へのご挨拶として、今後も可能な限り続けていきたい思っております。

開店当初お客様が少ない時期から全く同じ様に配っているのでこの時期は毎年気持ちがリセットされます。
開業前に掲げたコンセプト、私がするべき事は何も変わっておりません。
At coffee lovers’ service
目指す所はお客様一人一人のお抱え焙煎士です。
できる事をコツコツと丁寧に。
地域の皆様のご期待に添える様、安心してコーヒーを任せていただける様努力して参ります。
また毎年「去年よりも美味しくなった」と仰って頂けるよう精進を続けてまいります。

豆香洞コーヒーの5年目が始まります。
皆様はじめまして。
どうぞ宜しくお願い致します。

もうひと押し

色々試してみると抽出はできるだけシンプルな方がこの器具には合ってそうです。今回の大会で言えば、甘みの強いコーヒーを素直に抽出するのが勝利への近道かもしれません。ただそうやって作った液体はかなりフレンチプレスに近い味わいになるので、少し自分らしくない気がしています(他の方にもそう言われました;)。ドリップ人間としては抽出のどこかに「濾過」も入れてみたい。そしてさらにこの器具ならではの、プレスやドリップでは絶対に出来ない事もやってみたいです。

そういった思いから本番ちょっと変わったブレンドを使おうと思ったのですが、、、早速作ったその「エアロプレスでしか入れられないブレンド」がちょっとでもバランスが崩れると全然駄目な味わいになってしまうとても入れ難い代物で、ブレンドとしてはあまり良くありません。事前に完璧なレシピを作っていかないといけないのですが、弊店の水がかなり固めの水だと言う事を今の今まで忘れていました。会場の水とはおそらく合わないでしょう。


という訳で今更ながら水の検証を始めました。・・・ほんと大丈夫でしょうか。
いよいよ駄目だと思ったら諦めますが、ただのネタではなく私の役割として、出来るだけギリギリまでエアロプレス抽出の可能性を探っていきたいと思っております。

ひと押し

落ち着いたのでエアロプレスの検証をしています。

これは完全に「おもちゃ」です。といっても馬鹿にしているわけでありません。むしろ逆です。とにかく入れること自体が楽しい。これはなんなんでしょう。本体がチープってものありそうです。この楽しさをペーパードリップでも出してお伝えできたら、なんて我田引水?な事を考えながら、もう1プッシュ。うん、素晴らしく楽しい。仕事で使う物は別として、普段使う道具は楽しいか楽しくないかで選びたいもの。人生にはおもちゃが必要です。

「味作り」という所まではまだ至っておりませんが(間に合うのか?)一つ一つ条件を変えながら50回程プッシュした所でこの器具と少し仲良くなれた気がします。使ってみると意外なほど安定しています。検証も早くて楽。豆の特性もわりと露骨に出るので焙煎の検証にも使えるかもしれません。レスポンスの良さも中々で、一つ条件を変えるとそれに対して想定の範囲内できっちりと味わいが変化してくれます。抽出において粉とお湯の関係はわりと単純です。何か不思議な魔法がかかるようなものではありません。その事がよくわかります。ただこの器具の場合、抽出条件の組み合わせがやたらと多くて複雑です。本気で味づくりをしようと思ったら中々大変そうです。

Injection


見た目も構造も注射器そのまま。
「エアロプレス」という名前のコーヒー抽出器具です。

普段コーヒーはペーパードリップで入れていますがなんだかんだで、この器具の大会「Japan Aeropress Championships 2012」というイベントに
競技者として参加する事となりました。
(ほんと、人生には三つの坂があります。。。)

競技会には錚々たる方々がエントリーされているそうです。
(開催の流れや出場者などをこちらにまとめていただいております)

全国各地よりここ福岡までご足労いただくわけですから、失礼の無いよう
お招きするこちらも全力、全身全霊をかけて迎え撃つのが礼儀でしょう。
という訳で、遅ればせながら先日器具を購入しました(大丈夫か;)。

最近生まれたばかりの新しい器具なのでまだきちんとしたレシピも確立されていない様子。
私自身扱うのは初めてです。
使い方から何から、分からない事だらけのスタートですが
他の方の入れ方は見ないようにして、今はあれこれ抽出の条件を変えて検証しています。

思えばコーヒーの抽出に関してここまで「自由」を感じられる事自体はじめてかもしれません。
時間も忘れて抽出そのものを全力で楽しんでいます。

未来の巨匠

先日かわいらしい見学者達にご来店いただきました。

小学5年生の彼は1年生の頃から珈琲にハマっているらしく、
今年の夏休みの研究課題も珈琲についてだったそうです。
焙煎教室やラテアート教室などにも色々と通っているとの事。

うちで一番の浅煎りハイチと一番深煎りのインドを飲み比べてもらった後、せっかくなんで焙煎室へ。


ハンドピック体験。真剣な眼差しです。
正確さだけでなくスピードが大事だよとお伝えしました。


焙煎完了。お疲れ様でした。

将来の夢は自分で焙煎した珈琲でバリスタの世界大会に出る事だそうです。
この年から英才教育で頑張れば出場だけでなく優勝も夢ではないでしょう。

珈琲だけ飲んでいても良いコーヒーマンにはなれないと思うので
とりあえず好き嫌い無く色々な物を食べて、飲んで、その味わいに興味を持つという事と、
できれば料理の勉強をする事をおすすめしておきました。

親御さんの仕事の関係で今年から東京に行くそうです。
東京は珈琲屋の数が多く、名店も沢山ありますから珈琲の勉強にはもってこいです。

いつか夢が叶うその日を信じてがんばってください。
陰ながら応援しております。

一年

九州に住む人間なので語る口を持ちません。
一年が「もう」なのか「まだ」なのかも、よく分りません。
あの日以来、流れる時間の感覚が大きく変わってしまった気がします。
私の住む太宰府市の人口の5倍、34万人もの方々が未だ避難されているそうです。
被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈りしております。

取り急ぎお礼まで

貼って貼られてで膨れ上がったレッテルを無視して
常に中身の‘ミノムシ’と正対してくれる、そんな数少ない存在です。

「マスター」というのもある意味役柄なんだと思います。
職業や立場がどうであれ、人を人として真直ぐに見る姿勢、
見られる側としては怖いけど嬉しくもあり、
それが多くの店主からの信頼を生んでいるのでしょう。

いつも本当にありがとうございます。