石の果実?

こんにちはフクマメ店長です。


9月に入りました。
ここ数日福岡は涼しい日が続いています。
スーパーの果物コーナーにネクタリンが並んでいたので反射的に手に取りました。
実は一番好きな果物です。(二番目は紅玉、三番目はグレープフルーツです)

昔、コーヒーの香味表現の勉強をしていた時によく「Stone Fruits」という表記を目にしていて
「ストーン・・・?食べたことない。まあドラゴンフルーツ的な、日本ではあまり見かけない果物なんだろうな」
くらいに思っていましたが、後になってストーンフルーツというのは石のように大きな種が一つある類のフルーツの総称という事を知りました。


たしかに石っぽい。言い得て妙ですね。

ストーンフルーツにも桃やプラムや、杏、サクランボ、など色々な種類があります。
香味表現として使うときにはきゅっと凝縮感のある甘さや酸味を表現するときに使うことが多いようです。

甘さや香りの強さ、質などからもっと具体的に、チェリー、プラム、白桃、桜桃、などともっと細かく使い分けられる事もあります。
「チェリー」や「プラム」はチャーミングやキュートとか言いましょうか、シンプルで控えめな甘さです。
上質なコーヒーの中に割と頻繁に見つけることが出来る味わいです。

「白桃」や「桜桃」は甘さに複雑な芳香が伴って「わぉ!」といった感じ。
出会える機会は減り、地域や品種もある程度限定されます。

「ネクタリン」となるとそこからさらに酸のボリュームと質感、強烈な甘さがバランスされた感じでしょうか。
まず出会う事は無く、相当良いコーヒーの中にしか感じる事は出来ないような気がします。
そういったコーヒーに出会えたら本当に感動ものです。
(ネクタリン好きの個人的見解です。公式な序列はわかりません)

ただ「ネクタリンのようなフレーバー」も「ネクタリン」にはかないません。
コーヒーの複雑な香味の中から一生懸命探すより、実際に食べたほうが良いでしょう。
福岡では出回る時期はあまり長くないので、今の季節のお楽しみです。

ネクタリンに限らず、夏の終わりから秋にかけてコーヒーの香味表現にも出てくる果実が旬を迎えて市場に多く出回ります。
コーヒーの香りのトレーニング用に何万円もするフレーバーキットも売られていて使った事もありますが、人工的に作られた香りよりも本物の、中でも上質なものの香味を実際に食べて体験するほうがよほど安上がりで、おいしく、結果ためになると思います。

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