焙煎競技会3 決勝大会

決勝大会は東京で3日間に渡って行われました。


会場の八王子セミナーハウス。
空気は冷たく澄み渡り、遠くに富士山も見えるとても素敵な環境でした。

3日間の流れです。

・初日
 スポンサーから提供された、3種類の素性の分からない生豆をそれぞれ鑑定し、レポートを提出。
 生豆のテストローストを行い、3つの中からどの豆を使用するかを選定。   

・2日目
 スポンサー提供の焙煎機を使用して本焙煎を行う。
 焙煎作業に入る前に、どんな風味特性のコーヒーを、
 どういった工程で作り上げる予定なのかをまとめた「焙煎計画書」を提出する。
 1時間の制限時間内に規定の量を焼き上げて提出。
 焙煎工程は焙煎機に接続されたデータロガーによってパソコンに記録される。

・3日目
 カッピングによる提出豆のブラインド審査。
 審査員によってそれぞれのコーヒーに点数(SCAA評価フォーム)と味わいに関するコメントが付けられる。
 →採点集計。

■採点

1 初日に提出された生豆鑑定の正確性
2 計画書に記載された目指す焙煎の温度プロファイルと実際の焙煎ログとの比較。 
3 焙煎計画書によって事前に提出された狙いの味わい、風味特性の再現性。
4 カップクオリティ(コーヒーそのものの評価)
5 ロースターしての知識、測定機器の操作技量
6 ペナルティ

1~6までそれぞれに点数が付けられ、合計点によって順位が競われます。

審査項目は多岐にわたりますが、やる事自体は
「目の前にある生豆から最終的なカップの味わいを想像し、作り上げる」
という、ロースターが普段行っている仕事そのものです。

使った事のない機械、普段とは全く違う環境に最初は戸惑う感じもありましたが、
ロースターの本能でしょうか、生豆や焙煎機を前にしたとたん
皆真剣に、そして活き活きとした表情で豆と向き合っていたのが印象的でした。

つづく

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コメント

  1. 宮地裕美子 より:

    気をつけて
    行ってらっしゃい^^

    いい報告待ってます

  2. 福井の和珈屋 小林です。 より:

    世界一おめでとうございます。
    たまたま見つけた記事で世界一を知りました。真摯な姿勢に感動しました。
    また大会、セミナーで会える日を楽しみにしています。本当におめでとうございます。

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