巨大な豆との格闘

先週はSCAJの焙煎ワークショップに出す豆を焼きました。
巨豆系は本当に難しい。

サンプルローストで浅煎り深煎り双方に狭いスイートスポットを発見。
火の入りやすさ、味わいが急激に変わる特性もあってこの豆は繊細なカロリーコントロールが要求されます。
焙煎士泣かせではあるもののチャレンジングなこういった豆は大好き。
ワークショップは今回で6回目ですが毎度きっちり悩ませてくれて勉強になります。

個人的に巨豆系の深煎りは好きなので、まずは大胆かつ繊細に(笑)深煎りを攻めます。
ボディに若干気になる所があるものの、中々複雑な香味が出せました。おいしい。
ただ点数取るには。。。
もう少し何とかできそうだけどこれ以上攻めると嫌なビター感でるし。むう。

提出期日直前に気が変わって、というか色気が出て、浅煎りを攻めるもタイムアウト。
結局今回は(も?)キワキワまで攻めきれないまま浅煎りの方を提出。

この浅煎り、やや抜けすぎな感じはあるものの、
師匠が別の産地、別の品種の豆で言ってた
「本当にミルクを一滴たらしたような質感」
この豆の特徴、浅煎りの一つの境地(?)は出せたと思います。
ポテンシャル81.5~83の豆とのことで82点あれば御の字。
出した豆の自己評価は。。。クリーンカップは高め。
かなり独特なマウスフィールとアフターテイストがどう評価されるか。
個人的には「口どけ」といった印象。
すっと溶けていくこの感覚は特別高く評価されるものではないので点数は伸びないのかな。
しかしこのスムースで柔らかな口どけ感、うちのラインナップには無い味わいで商品としては魅力的。
今回のテーマが「お店で出したい焙煎」だったので、良いでしょう。

全国の焙煎人の方々がこの難敵をどう攻略してくるか、
また自分の豆が1週間の経時変化も含めてどう評価されるか楽しみです。

※今回使用した豆は極少量入荷のため販売はできませんが店頭、カフェで少しお出しております。
運がよければ浅煎り、深煎り両方を楽しむ事ができますよ。

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コメント

  1. Kじま より:

    運がない感じ・・・
    本日(たぶん)4/10回目を頂きました。(お忙しそうでした
    毎回どんな豆でもおいしくいただいてます。(笑)
    なんと言っても香りが良くって、まるで何かの中毒のように
    挽いてクンクンしてはうっとりしています。
    豆がなくなるととっても焦ります。(やっぱり中毒?)
    巨豆・・・飲んでもうまいこと言えないけど飲んでみたいです

  2. フクマメ店長 より:

    ありがとうございます
    コーヒーの楽しみの何割かは香りだと思います。
    豆のままお買い上げいただくと香りを100%楽しめて良いです。
    うちはどちらかと言うと味重視の焙煎をしていますが、
    バランスよく香りも楽しんでいただけるように頑張ります。
    いつもありがとうございます。

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