●●まみれ


隔週木曜の定休日は焙煎機のメンテナンスの日でもあります。


焙煎機は裏まで全てバラして分解清掃します。
焙煎所の方にあるこの機械は、ひとつひとつのパーツがとても大きく重いので、
一人でメンテナンスを行うのはまず不可能です。
つまりこの焙煎機を使う以上、一人で営業するのは無理と言う事です。
(二人でも、小柄な方や女性だけだと厳しいかもしれません)

お店で使用する焙煎機の選択について相談を受ける事があります。
最近は女性からの相談も増えてきました。
釜の大きさ(容量)はとても重要ですが、どんな機械だってとりあえず豆は焼けるので、特にこだわりが無いのであれば色でも形でも名前でも、自分が気に入ったものを選んで間違いは無いでしょう。
ただ、このメンテナンスの事だけはきちんと考えておいた方が良いと思います。

煙道(取り回しや煙突)も含めた定期的な焙煎機のメンテナンスは大切な味作りの一部です。
焙煎量が増えてくると隔週の掃除でも間に合わなくなってきます。
感覚としては、目茶苦茶忙しい中、毎週毎週営業時間外にバイクや車をバラして洗浄して組み立てているような感じです。
どうでしょう。これは、機械が好きでも嫌いでも、どれだけ苦手だろうが、豆を焼くなら必ずやらないといけない作業です。

メディアの影響からか、コーヒーの焙煎に何となく、ふわっと憧れている方が増えてきているような気がします。
その事自体は喜ばしい事ではありますが、焙煎室は冬暑く、春と秋はもっと暑く、夏は死ぬほど暑く、(たまに死ぬ)中々過酷な環境です。
そしてこのメンテナンスという重労働。
焙煎士とは汗や煤や粉や油等、一年中何かにまみれているような仕事です。
1日燻されて、仕事帰りには髪や服や体から鰹節のような妙な匂いもするでしょう。
それなりにやりがいはあるものの、けしてスマート仕事ではありませんので、お気を付け下さい。

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コメント

  1. 原あつみ より:

    地震大丈夫ですか?
    お久しぶりです。熊本地震でそちらも大きくゆれているのではないですか?ご無事をお祈りいたします。(本文へのコメントはまた別途送らせていただきます。)

  2. フクマメ店長 より:

    Unknown
    原さま

    ありがとうございます。
    福岡も揺れが続いていますが大丈夫です。
    熊本の被害が甚大で我々も心配しております。

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