Coffee Zoo
『コーヒーを飲みながら絶滅の危機にある動物の事、コーヒーの事を考えよう』というコンセプトに共感し、昨年末から「Coffee Zoo」(オフィシャルサイト →https://coffeezoo.themedia.jp )という取り組みに参加しています。
レッサーパンダ
各店舗にそれぞれ1種類、絶滅の恐れのある動物が割り当てられます。豆香洞コーヒーの担当はレッサーパンダ。レッサーパンダは私が一番好きな動物です。動物を見て「かっこいい」と思う事はよくあるのですが「かわいい」という感情が出てくる事はほとんどありません。ただレッサーパンダだけは例外で、心の底から、素晴らしくかわいいと思います。体系、しぐさ、そしてあの奇跡の様な配色。すべてが完ぺき。中国では「赤い妖精」と呼ばれているそうですが、まさに妖精。この世のものとは思えないかわいさだと思います。
「白黒」との闘い
かわいさだけでなく、どこか「悲哀」を感じさせるのもレッサーパンダの魅力の一つです。
例えばその名前。発見された当初は単に「パンダ(笹を食べる者の意)」と呼ばれていたそうです。それからしばらくして竹林で白黒ぶちのでかい動物が発見されました。同じように笹を食べるのでそちらは「ジャイアント・パンダ」と名付けられました。
最初は「赤い妖精=パンダ」「白黒ぶち=ジャイアントパンダ」だったのが、人気や知名度に段々と差が付き、いつの間にか白黒の方が一般的に「パンダ」と呼ばれるように。赤い妖精はそれと区別するために「レッサー・パンダ」と呼ばれる事となったようです。
ちなみにレッサー(Lesser)とは「小さな」とか「劣った」という意味です。小さなパンダ、劣ったパンダ・・・。人気で負け、元の名前を奪われた上にそんな名前を付けられるのはなんだか可哀そうですね。
ジャイアントパンダは漢字で書くと「大熊猫」です。これ、「『熊』は分かるけど、どの辺が『猫』なんだ!」と子供の頃思っていましたが、これも元々は赤い妖精の「熊猫(パンダ)」という名前が先に合って(確かに熊の様な猫のような動物です)、それに対しての「大・熊猫(ジャイアント・パンダ)」なんです。白黒ぶちに「猫」要素がゼロなのはそういった理由があったのです。
知れば知るほど切ない。本人たちも本当は世界に向かって「オリジナルは我々だ!!」と叫びたいのでしょうが、そこはじっと堪え、文句の一つも漏らさずに歩きまわり、たまに二本足で立ち、また屈辱に耐えながら黙々と歩く。なんとも健気でいじらしい姿ではありませんか。
絶滅危惧種
写真は2015年に四川省の成都にある「パンダ基地」に行った時の画像です。
ころころ転げまわるパンダ玉や
生まれたての赤ちゃんに、はからずも「かわいい」と思ってしまいました。
大人は自堕落な感じで全然ですが。
繁殖基地にはレッサーパンダもいて「なんで?パンダ繋がり?」と思ったのですが、レッサーパンダにも絶滅の恐れがあり保護して繁殖しているという事、実は絶滅危惧Ⅱ類のジャイアントパンダよりも絶滅の危険性が高い(絶滅危惧ⅠB類)事をその時に初めて知りました。申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。それ以来レッサーパンダ一筋です。
「レッサーパンダブレンド」
今回、多くの絶滅危惧動物の中でレッサーパンダ担当になった事には運命を感じます。色々な思いを込めて「レッサーパンダブレンド」を作りました。
味わいのイメージをカラーで表すと、赤い妖精の毛並みの様なきれいな「赤茶」です。ほのかな甘さと抑えられた酸味はレッサーパンダの甘くも引き締まったフェイスを、様々な風味が折り重なった立体的で複雑な味わいは美しい体の模様を連想させます。
お遊びでなく、真剣に作った自信作です。3月末までの限定販売となります。この機会にぜひお試しください。
今週から店頭でもおススメ商品にしています。インターネットでもご購入いただけます。
一袋(200g)につき1枚CoffeeZooのイラストカード(レッサーパンダ)が付いてきます。また、100円が動物保護団体に寄付されます。
ちなみに保護団体のロゴは・・・
(笑)
レッサーパンダとレッサーパンダブレンドを何卒よろしくお願いします!