イベント

大野城まどかフェスティバル 産業展

明日11月2日(土)3日(日)大野城まどかフェスティバルが開催されます。
今年も出展いたします。

お店近くの大野城市役所駐車場産業展会場にて
ホットコーヒーとコーヒー豆を販売いたします。

ホットコーヒーは1杯200円。
1時間ごとに種類が変わります。
(今回は中にちょっとタイムリーな話題の豆も入っていますよ^^)
いろんな味わいをお楽しみください。

営業時間は9時から17時までです。
(実店舗の営業はお休みさせていただきます)

当日は産業展以外にも様々な楽しい催しが行われます。
皆様お誘い合わせの上、ぜひご来場下さい。
お待ちしてます!

釜山でコーヒーを楽しむ会 

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったものです。
日中も過ごしやすくなり、コーヒーが美味しい季節となって来ました。

さて、店頭ではご案内しておりましたが、こちらでもお知らせいたします。

来る11月1日(木曜日)日本コーヒー文化学会主催の「コーヒーを楽しむ会」が行われます。
今回は初めて海を渡り、韓国の釜山にある釜山芸術大学圓谷芸術館にて行われます。
ここ数年の韓国のコーヒー熱の高まりはもの凄いものがあります。
現地で、直にその熱を感じてみませんか?

参加ご希望の方はPDFファイルをダウンロードして必要事項を明記の上、
事務局までFAXにてお申込み下さい。

釜山でコーヒーを楽しむ会申し込み用紙.pdf
ご旅行のご案内・ツアー申し込み用紙.pdf 
ツアー申し込み締め切り 9月30日 
(H様・直リンクありがとうございます)

お申込先 :日本コーヒー文化学会九州北事務局<珈琲蘭館>
FAX:092-925-7503

韓国と福岡は地理的に近いこともあって、コーヒー関係の方も頻繁に来福されており交流があります。
時期的に、政治的に、韓国を含めた周辺国とはまあ色々とあるみたいですが、
こういった文化交流はその辺とは関係ない所で行いたいものです。
共に「一衣帯水」の思いを抱きながら、九州から、韓国から、
コーヒーフレーバーの良い風が吹く事を祈っております。

こちらのイベントとはまた別ですが、明日から東京で日本最大のコーヒー展示会が行われます。
珈琲生産者や器具、機械メーカーの方など、アジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、
本当に世界中から多くの人が集まります。
コーヒーですから、会場内はもちろん「ボーダレス」。
そちらも本当に楽しみです。

JHDC 九州予選を終えて2 気になった事

初めての開催で運営側も参加側も、何もかもが手探り状態で、色々難題もあったかとは思いますが、
良い緊張感に包まれた素晴らしい予選だったと思います。
ただ個人的に少し残念に思った事もありました。

1つは抽出量についてです。

審査中はカップに注がれた抽出液に淡々と点数を付けていくだけなので分かりませんでしたが、
後で聞くと規定の抽出量(250ml~300ml)から外れてしまっていた方もいたそうです。
皆さんかなり練習されてきたと思うので、やはり本番は相当勝手が違うという事なのでしょう。
独特の緊張もあるでしょうし、そもそも普段と違う環境で入れるというのは慣れてる人ほど難しかったりもします。

今回は豆の影響もあったと思います。
また、抽出台の「高さ」も関係したかもしれません。
普段入れてる環境とほんの少しでも高さが変わると注湯作業そのものの感覚的な部分に狂いが生じます。
そして、これは単純な事なのですが、サーバーを見て「目分量」で抽出量を計っている方は
見る高さによる量の見え方の違いにも注意が必要です。
各会場の抽出台の高さは公表されていますので練習の際はそちらも参考にされると良いと思います。

 <各会場の抽出台の高さ>
 北海道: 高さ70センチ+10センチ (10センチのドリップ台を予めセットしてあります)
 東京 :  高さ80センチ
 大阪 : 高さ80センチ
 福岡 : 高さ70センチ+10センチ (10センチのドリップ台を予めセットしてあります)

こういった事を踏まえると、リハーサルでは「味」だけではなく普段入れる時との落ち方や
実際の抽出量の違い等にまで気を配るという事も大切になってくるのではないでしょうか。
その上で、落ち着いて入れる(これが一番難しそうですが・・・)事ができればミスはかなり減らせると思います。
抽出量の失敗は配点上、±1mlの誤差でも一発アウトの厳しい規定ですので選手の方は十分ご注意下さい。

もう一つ残念だったのはレギュレーションの理解度について、です。
今回は練習中や準備中テクニカルチェッカーに注意される方が多くいたそうです。
これも終わってから聞いた話です。

採点表で減点項目となるのは基本的に「抽出量(ドリッパー戻し含む)」と「タイムオーバー」の2点のみです。
それ以外のレギュレーションの違反は0点、「即失格」という形になります。

九州予選ではなるべく失格者を出さないよう、チェッカーの方が気付いた時点で選手に注意をしていたようです。
これは運営側の温情なのだと思います。各会場毎にチャンピオンを出す、という方式だからこそできる事でしょう。
他の会場でどうなるかはわかりませんし、もしチェックに漏れてそのまま競技に移れば
本当に失格となるケースも当然出てくると思います。
実際にそういった事が起こった時、一体誰を、何を恨むのでしょう。
こういった競技会に出場するにあたってレギュレーションを熟知しておくというのは当然の事で、
「知らない」「分からない」は競技以前の問題だと個人的には思います。

出場される選手の方は規約をしっかり読んで、やって良い事と悪い事、
持ち込んで良い物ダメな物等を今一度しっかり確認整理して
万全の状態で本番に臨む事をおすすめします。

※細かなレギュレーションに関しては試技説明会等で説明があったかと思いますが、
それでも分からない事があれば運営に問い合わせてみたり、
当日のオリエンテーション等で聞いてみるのも良いかと思います。

基本的にはあまり変わった事はしない方が良いと思います。
規約に書いていない事を独自の解釈で行うと少し危険かもしれません。

自分らしさ、私の味、俺の味、を出すために色々と試してみたい気持ちもわかりますが、
予選、そして決勝のラウンド1は「個性」や「創意工夫」を競う場ではなく、
あくまでも「決められた枠の中で決められた味わいを出す」という、
純粋に「基礎的な味作りの技量」のみが問われるラウンドです。

「自分らしさ」を含めた「おいしさ」を競う場はちゃんと決勝(のラウンド2)に用意されております。
ただふつうに落すだけでもドリップ抽出は難しく、奥が深いものです。
予選ではルールの隙を付いた変化球で他を出し抜くことを考えるよりも、
直球勝負を詰めていった方が勝利は近いと思います。

失礼を承知でお節介を言うのは、純粋に味や技術を競う大会で
それらと直接関係のない部分で負けてしまうのはとても勿体無い、
審査する側からしても、飲んで素晴らしい液体を作った方が
「ルール上」敗退していくのは本当に遣る瀬無く、一番力が抜ける事だからです。

予選はまだまだ続きます。
出場される選手の方が、一人も失格や減点になること無く、持ち前の技術を遺憾無く発揮できる事、
そしてそれが適正に審査されて素晴らしい結果に結びつく事を切に願っております。

どうぞ皆様、準備をしっかりして精一杯頑張ってください。

準備といえば、九州大会でのグラインダーの持ち込み数は貸し出しとちょうど半々くらいでした。
この数字を多いと見るか、少ないと見るかは、人それぞれだと思います。

JHDC九州予選を終えて 1


先日行われたハンドドリップ競技会九州予選は大きな混乱もなく無事に終了しました。
参加された選手や応援の方々、運営に関わったスタッフの方々、皆様本当にお疲れさまでした。

「九州代表」の椅子をかけて今年は27名の選手がエントリーしました。
地元九州だけでなく関西や関東、遠くは東北からも参加されていたそうです。

当日の朝発表された課題のコーヒー豆は予想の斜め上というか、なかなかマニアックなオリジンでした。
選手同様、ジャッジや運営に関わる人間も当日朝まで知らされていなかったので
発表された際は皆「そうくるか!」と軽くのけぞっていました。
このコーヒーを初めて見る、初めて飲む、という方もいたのではないでしょうか。
焙煎の状態まで含めると少し特殊な部類に入るコーヒー豆だったと思います。
(※あくまでも九州大会での話です。コンセプトも含め、課題のコーヒー豆は各会場異なります)

良くわかりませんが、この豆を何も考えずに普通にドリップしても、
なかなか‘上手’には入らなかったのではないでしょうか。
20分のリハーサルで豆の素性を見極める技術に加えて、
こういったやや特殊な状態の豆に対する対処法などを知らないと味作りのスタート地点に立つ事すら。。
自分だったらどう落とすだろう、考えただけでも頭が痛くなります。
出題者の意図は伝わってきましたが、その難易度の高さには驚かされました。
その他このオリジンならではの事象なども含めて考えると、
とにかく広い知識が問われる挑戦的な素材だったと思います。

皆さんが苦労されてる様子も抽出液の味からだけですが何となく伝わってきました。
初見でばっちり合わせて落とすには相当難しい豆だったと思います。
ただ、決して答えの無い、絶対にうまく入らないような豆ではありません。
実際ジャッジのカリブレーション(審査の基準合わせ)では全く同じ条件で
「許容はできる」から「普通」、そしてかなり点数の高い「優秀」まで、
物差しとなるカップを作り分ける事ができてます。
審査でもこの難しい豆を上手に抽出されている方が何人もいました。

朝は正直どうなるんだろうと思いましたが参加者のレベルの高さに驚きと感動を覚えました。
ずっと別室待機でジャッジをしていたので選手や会場の様子はわかりませんでしたが
後で運営やテクニカルジャッジの方に聞くと会場は凄い緊張感に包まれていたそうです。
締まった良い大会になりましたね。

注目の結果は・・・全ての会場が終わってからの発表となるそうです。
ジャッジの私達にも全くわかっておりません。
一体どなたが、どの液体が一番になったのでしょう。
発表がとても楽しみです。

決戦前夜

ハンドドリップの競技会が始まります。
明日より始まる地方予選は「味覚審査」のみで行われます。

こちらがジャッジシート。
  1:フレーバー  2:後味の印象度  3:酸の質  4:口に含んだ質感
  5:クリーンカップ  6:甘さ  7:ハーモニー・均衡  8:総合評価 
の8項目各10点に技術点(抽出量)の20点が加算されて100点満点。
SCAJのカッピングシートに準拠したものなので馴染みが深い方も多いでしょう。

「飲み物としてのコーヒー」の味を見る時にこういったスコアシートを使う事はまずありませんが、
競技に対する理解を深めるため最近はドリップ抽出した液体にスコアを付けています。

コーヒーの味を決める抽出条件は本当に様々で、その変数を変えながら色々試していると
ドリップ抽出の味作りの難しさを改めて実感します。
○○や○○、かなり影響が大きいものもありますね。(ここで決まるかも?)

ただ、ある程度高いレベルの液体ができればそこから先は完全に「あちらを立てればこちらが立たず」の世界。
全ての項目がプラスされる事は無くなり、複雑なトレードオフの関係の中での足し算、引き算が始まります。
このあたり焙煎と全く一緒だなと感じています。
何をどうしたら各項目にどんな影響を与えるか、それがスコアにどう結びついていくか。
抽出の技術はさる事ながら、競技ではジャッジシートに対する深い理解も必要となってくるでしょう。

実際に競技で使うコーヒーは誰にも分かっておりません。
課題の豆は大会当日の朝発表(銘柄&焙煎度合い)され、リハーサル用に選手に100gだけ渡されます。
その場で豆の素性や状態を見極める能力、数度の練習で完璧にアジャストしていく高い調整能力が問われます。
アドリブ力、ドリップ抽出で一番大事な能力ですが・・・不器用な私には一番向いてない競技かもしれません。

選手は他の競技者の抽出液は飲めないそうです。
僭越ながら、私は今回味覚審査員として大会のお手伝いをさせて頂きます。
様々な抽出を実際に味わう事ができるというのはとても貴重な体験で、有り難いことです。

審査員の心得として、先入観を完全に排除して目の前のカップと真剣に向き合いたいと思います。
選手の皆様が淹れた渾身の一杯、どんな素晴らしい抽出と出会えるのか今からとても楽しみです。
大会が滞り無く行われ、全ての競技者が日頃の成果を遺憾なく発揮できますよう心より祈っております。

出張コーヒーサービスのご案内

明日11日(日)悠建築工房様のモデルハウスオープニングイベントにてコーヒーサービスを行います。
担当の方の「モデルハウスをコーヒーの香りで満たしてお客様をお迎えしたい」という素敵な提案にお答えすべく、
当日は一杯一杯その場で豆を挽きハンドドリップで丁寧にいれてお出しします。

チラシに「コーヒーマイスターがいれる~」とご紹介していただいたようです。
サービスは私ではなくスタッフ中村が行います。
同じくコーヒーマイスターですのでコーヒーの事であれば「何なりと」お尋ねください。

日時: 2012年3月11日 10時~18時(予定)
場所: 悠建築工房 新モデルハウス内

詳しくはこちらまで  「悠建築工房モデルハウス」

地図
当日は味わいの違う3種類のコーヒーをご用意させていただきます。どうぞお楽しみに。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

SCAJ2011 1

前月末、東京ビッグサイトでスペシャルティコーヒーの展示会が行われました。
会場には商社やメーカーだけでなく生産国も多数ブースを出展、
展示だけでなく生産国やSCAJ各委員会によるセミナーや各種競技会も行われました。
福岡、というより日本にいても中々得ることの出来ない情報が取れるまたとない機会です。
定休日に+1日お休みをいただいて、今年も三日間まるっと参加してきました。


国内外のマシンメーカーがずらり勢ぞろい。


カフェバッハのブース。今年は当店のものと同じ型の焙煎機が展示されていました。
やはり赤は目立ちますね。


老舗です。


最新のエスプレッソマシンを展示。


エアロプレスのブースは何時も黒山の人だかり。注目度の高さがうかがえます。

アイスクリーム屋さんの様なレイアウト。良いですね。


コロンビア。毎年きれいなコンパニオンさんが試飲コーヒー配っています。


エチオピア

エルサルバドル

アフリカ諸国の豆。試飲も出来ます。
ウガンダやブルンジ等、マイナーですが素晴らしいコーヒーを産出する国があります。
アフリカの大地の力はすごい。


ウガンダ

ルワンダ

コスタリカ。奥はグアテマラ。どちらも相当お金かかってる感じです。

コスタリカのブースにあったキュートな大八車。


インド。試飲コーヒーが人気でした。奥はパナマ。


ブラジル


ハワイ


ハリオ。サイフォンは他数箇所で見ました。綺麗なので華やかな会場の中でもとても映えます。


カラフルでシャレオツなミル。使わせてもらいましたが性能もばっちり。うちでも販売しようかしら。


製缶屋さんや包材屋さん。


注目のミル。
挽かせてもらいました。見た目はグラニュレーターで挽いたような感じ。
かなり粗いものの、微粉はほんとに少ないです。抽出効率は未知数。


こちらも老舗。ライティングヒーターは演出効果は抜群。欲しい。


イタリア製の焙煎機。シンプルだけどかっこいいですね。


COF-FUKの飛車角。九州の星。今年も凄かった!

書きたいことは山ほどありますが取り急ぎ会場の雰囲気だけお伝えしました。
とても広い会場なのでこれで3分の1くらいです。

セミナーや競技会の様子は落ち着いてからぼちぼちと、いつもの如く誰もが忘れかけた頃、
鮮度が落ちに落ちて腐る寸前、うま味MAXの時にアップしたいと思います。
それまでどうぞ気長にお待ち下さい。

JCTC2011 その5

忙しさにかまけて全く進まないブログですが
忘れかけてる記憶を掘り起こしながら極一部の方のために懲りずにアップします。

さてさて、結局件の5セット目は不正解でした。
[正解数7/8、タイム2分50秒]が今年の私の成績です。
昨年の予選の結果と今年の参加人数、そして実際に啜った感覚から、終了直後には「終わったなぁ・・・」という寂しい思いがありました。
ただ「違いが分かる」と言う事に重点を置いて一つ一つのカップの味を丁寧にみる、
「きちんとカップと向き合う」という今年の目標は達成できたので意外にすっきりとしていたと記憶しております。
最後外してしまいましたが、それは策におぼれたと言うか、分かって外した部分もあったので納得しています。
むしろ違うと思って正解だった方がモヤモヤしたかもしれません。

この大会に出るにあたって一月ほど前から競技の練習をしました。
昨年の練習とほぼ同じ難易度の問題を同じセット数行ったのですがデータを採ってみると今年は平均タイムが昨年よりも1分以上早くなっていました。
昨年の最速タイムが今年の平均タイムといった感じです。
また全問正解率も15パーセント程上昇していて驚きました。
それまでの一年間、特に何を練習したわけでもありません。
業務の中でただひたすら「基本に忠実」に一つ一つのカップをゆっくり、じっくりと見ていた、それだけです。
逆にこの競技の練習だけしてもタイムや正解率の底上げはほとんどみられず、
やはり味覚評価の技術を上げるのは一朝一夕ではいかないなと実感した次第です

中にはこの競技を見て「こんな『当てっこ』に何の意味があるんだ」と腐す方も少なからずいるそうですが
しかしまあ、そんな事言い出したら・・・(苦笑)。
たしかにこれは「競技」で、ゲーム的な要素を多分に取り入れた、業務でやるカッピングとはまた少し違ったものです。
ただ陸上競技でも何でもそうでしょうが、ある競技の裏には個人の能力だけでなく日々の研鑽などもあるわけで、
本質は競技そのものではなく別の所にあると個人的には思っています。

協会のテクニカルスタンダード委員会や世界中のコーヒー協会がこの競技を推している理由。
またQグレーダーの試験でカッピングテストと全く同じ回数(計5回)このトライアンギュレーションテストを行う理由。
いろいろ考えてもこの「当てっこ」には何か意味はありそうです。
実際競技に参加してみた感じでも、カッピングの本質の「どこか」に繋がる部分があるという実感を得る事はできました。

と、それはさておき、練習の段階で今年の私は去年の自分を圧倒していました。
私は自身のスキルアップのためにこの競技に参加していますので、この事実だけでもう十分です。
準決勝に残れなかったのは他の方に比べて圧倒的に実力が不足していた、ただそれだけの事でしょう。

この競技会は分かりにくい自分の能力の一部を測る良い指標となっています。
また機会があれば参加したいと思っていますが、その日のためではなく、
毎日お越しいただく弊店のお客様のカップのために
イチ技術者としてカッピングを含めた全ての技術を日々磨き続けていきたいと思います。

JCTC2011 その4

へコー!の続きです。

昨年の準決勝では、朝の4時から6時間緊張・集中しっぱなしだったのが競技5分前に緊張の糸が切れ、
本番超グダグダだったという苦い経験から今年は根を詰め過ぎない様に注意しました。
直前までヘラヘラしていてもカップの前に立ったその時集中出来ていればOK。
30分は意外と長いのでとりあえず集中を解きました。

休憩時間中はT氏とどれくらいのペースででいくのか腹の探りあい(笑)をしていました。
一応その時に決めてた私のターゲットタイムは2分~2分30秒です。
時間だけみるとずいぶん速めで、会場の空気も読めてない感じですが、
無茶するつもりでも何でもなく、実はわりと色々な理由やうすいながらもちゃんとした根拠があっての数字だったりします。
(忘れましたがT氏もあまり変わらないくらいのタイムだったような・・・)
何はともあれ、競技直前に休憩が入ってずっこけていた所、お陰でリラックスして過ごす事が出来ました。

さて、そんなこんなでいよいよ競技開始です。
前日は営業後に深夜バスで神戸入り、車内で全く寝られず貫徹状態で体調は最悪でしたが、
ナチュラルハイなのか気持ちは意外にのってて良い感じ。

ただ、緊張なのか興奮なのか、久々に手が震えました。

<速過ぎて残像が!・・・ではなくプルプル震えているだけです>

手が震えて困るのはスプーンで掬ったコーヒーをかなりこぼしてしまう事です。
そうっと口に運んだり掬い直したりでいつもより余計に時間がかかってしまいます。
(全24カップを何度も啜るので1回1秒遅れただけでもトータルではかなり違ってきます)
さらに掬う液体の量が違うと同じコーヒーでも印象の強さが変わってしまうため正解率にも悪影響を与えます。
はっきり言って良い事はありませんが、アドレナリンでも出ているのでしょうか、
こういう時って意外に集中していて、味や香りははっきり分かるから不思議です。
震えが止まるまで待つ時間的余裕などありません。
きちんと一定量を掬う事は出来ないものの、仕方が無いので頭の中で印象に補正をかけながら味を見ていきます。

M氏の事もあって最初のセットは少し慎重に啜りました。
その後4セット目まではすんなりと行きましたが、5セット目と6セット目で引っかかります。
(やはり他と難易度の異なる問題が含まれていたようです)


<問題の5セット目>

7セット目、8セット目はすんなり行き、ここで終わろうかと思いましたが
5セット目の答えを出した時に感じた違和感が頭に残っていたので味を見直す事にしました。
(終了の合図、手を上げるまでは答えの変更が可能です)

5セット目に戻って味をみると案の定、先に自分が出した物とは別のカップが答えのような気がしました。
慎重に啜り直すと、うん、やはり答えが違うように感じます。
さらに何度か繰り返し啜っても、、やっぱり違います。

これは・・・

と、少し悩んで・・・

「終わります」と手を上げました。

結局答えは変更しませんでした。
一応「後から選んだ物の方が正解率は低い」という考えがあっての事ですが、
それよりも変える勇気が無かったと言うのが本当の所です。
その時の自分の感覚よりも、拙い経験に頼ってしまいました。

競技は終わったものの、口の中にはまだはっきりと味わいの感覚が残っており
「ああ・・やってしまったかな・・・」という思いがぐるぐるぐる。。


<生殺しの5分間 他の競技者が終わるのを待ちながら猛省中>

それよりも何よりも、あれ程違うと感じてなお変えるつもりが無いのなら、
最初から8セット目が終わった時点で手を上げておくべきです。
答えを外したであろう事よりも、全く意味のない、無駄に数十秒を使ってしまった事を後悔してました。

こんな事してちゃダメです。。。

つづく・・・

JCTC2011 その3

今月はイベント事が多く、一月も経っていないのに神戸に行ったのが随分昔の事のように思えます。
半ば忘れかけてたのですが「続きは?」という方が結構いらっしゃいますので、しつこく当日の様子をお伝えします。

さて、ワクワクドキドキの抽選を経て予選が始まりました。

福岡組では森さんが一組目。
昨年初参加ながら<予選1位-準決勝1位-決勝2位>と他を圧倒する力を見せ付けた実力者です。
誰もが認める天才肌のカッパーで、この人が判らないカップなんてこの世にない気もするくらい。

昨年は予選から全て完璧に当ててきたのに決勝で一セット外して優勝を逃していました。
その悔しさからか、本番直前には「今年は絶対に外さない!」と宣言。
やる気十分です・・・がその表情はかなり緊張気味でした。
今年一等最初、一発目の競技者とあっては仕方がないでしょう。

初っ端から昨年準優勝者の登場、今年の問題の難易度をはかる上でも会場の注目が集まります。
そんな中カウントダウンからスタート。闘いの火蓋は切って落とされました。


競技中の森氏。

1セット目、2セット目はススッといったものの、3セット目から慎重に。
特に2つのセットを念入りにチェックしていました。(・・・ふむふむ)

見てる方も緊張します。
皆が固唾を呑んで見守る中、一番手5分50秒でフィニッシュ。
他の方も6分~7分台と、慎重な立ち上がりにざわつく会場。

そしてその後の答えあわせで場が凍りつきます。
なんと絶対に外さないイメージの森さんが2つのセットを外してしまいました。
本人はもちろん、誰もが順当に勝ち進むだろうと思っていた実力者のまさかのミス。
そして全問正解者もゼロ。。。
この瞬間「今回の問題は相当難しい!」というような空気が生まれたような気がします。
そしてその「空気」に会場は次第に飲み込まれていくのです。。。

森さんが外したのは全く迷わずに選んだ1セット目と2セット目でした。
後半慎重に味を見ていた、難しいと思われる2セットは両方とも正解。
信じられない状況に、何が起こったのかたずねると、
「スタート直後、気持ちがふわふわして集中できていない事に気付かないまま選んでしまった」
との事。

これがあるからこの競技は難しい。
傍から見てると「なぜ判らないかが分からない」かもしれませんが、
通常100回やって100回わかるもの、例えば「酢と水」くらい違う液体でさえも
こんな特殊な環境下では分からなくなる可能性があります。

一見フィジカルな感覚と思われがちな味覚や嗅覚も、実はかなりの部分メンタルの影響を受けています。
全ては気の持ちよう。本当に人間の感覚はわかりません。
最近ではカッピング技術≒心の、意識のコントロール技術、なのかなと思ったりもしています。

さて、この「今年の問題は難しい」という意識が働いてか、
この後も全員が6分~8分ギリギリと、かなり慎重な競技が続きます。
さらに前半12人が終わった時点で全問正解者は1名のみ。
これ以上無いくらいの重い空気が流れる中、あっという間に4組目、自分の番がやってきました。

「まさか」の衝撃から動揺を抑えつつじわじわと集中を高め、
さあいくぞ!と気合を入れたその刹那

   「今から30分の休憩に入ります」

20数年ぶりに「ヘコー!!」という言葉を思い出しました。

つづく(?)