先日東京で開催されたコーヒーの展示会。
様々な催しとセミナーに参加してきました。
ためになる事も多かったので時間があるときに少しずつご紹介したいと思います。
「ゲイシャミーツコーヒーマイスター」
コーヒーマイスターの有資格者セミナーです。
セミナーの名前を聞いて「芸者と密会?」なんてあほーな事を
言ってる人もいましたが、「ゲイシャ」というのはコーヒーの品種の名前です。
エチオピア起源のコーヒー原種の一つで品質は良いのですが生産性が低いため
あまり栽培はされていませんでした。
ところが近年パナマの特定地域で栽培されるゲイシャ種の中に
高い品質だけでなく驚くような特殊なフレーバーを持つコーヒーがある事が発見され注目を浴びています。
欧米を中心としたスペシャルティコーヒーの業界では
「ゲイシャフィーバー」とも言われるほど異常な盛り上がりを見せ
オークションではとんでもない高値で取引されています。
「ゲイシャ種の謎にせまる」と題してパナマの農学者マリア・ルイス氏による
講演が行われました。
なぜパナマのゲイシャの中、それもごく一部にだけ特異なものが出現するのか、
品種もそうですが、ヒントはパナマの複雑な気候、それもより狭い地域で
起こる気候の変化(微気候)が大きく関わっているのではないかと言うことです。
ゲイシャフィーバー以来パナマだけでなく色々な地域でゲイシャ種が
植えられ研究され始めましたが、代表的なエスメラルダ農園のものを上回る
特徴を持ったコーヒーはまだ出てきておりません。
あの香味はやはり自然が生み出した奇跡だと思います。
エスメラルダ農園でさえ収穫する区画によって特徴に大きく差がでるくらいですから。
今後このように特殊なコーヒーが出てくる可能性はかなり低いでしょう。
ただゼロではないと思います。期待しましょう。
後編につづく。。。