訪韓日記

こんにちは。
マスターのフクマメ店長です。
今まで海外にはほとんど縁がありませんでしたが、珈琲屋を始めてからコーヒーの産地や消費国など、海外の事を調べる事が多くなり、最近は実際に行く機会も増えました。
撮りためていた写真が出てきたので思い出日記代わりにこちらで紹介していきたいと思います。

まずはお隣の国、韓国です。
首都のソウルまでは福岡からだと1時間強のフライトで行く事が出来ます。
そんなに近いのに今まで行った事はありませんでした。
一昨年の11月に初めてソウルに伺って、昨年の11月、そして今年の1月と計3回行きました。
今月も行く予定です。
本当に近い国になりました。

訪韓の目的は半分以上はお仕事です。
「CAFE DUDART」という、韓国国内に30店舗くらい展開しているカフェチェーンがあります。
そちらで販売する新商品の開発のお手伝いをさせていただいておりました。

「CAFE DUDART」さんのロースタリーカフェです。
ソウル市内に弘大(ホンデ)というお洒落で落ち着いた雰囲気の街があります。
その街の路地裏、閑静な住宅地の中に工場はあります。
30店舗分+卸先の豆は全てここで焼かれています。
(※最近工場は移転しました)


こちらで使われているメインの釜はギーセンの15kgです。
弊店の新しい焙煎機と基本的には同じ釜です。
排気のコントロールが少し違うものの、導入前でしたのでこちらでの取り組みはとても参考になりました。


ギーセンは日本ではまだまだマイナーな機械ですが、韓国では本当に良く見ました。
「石を投げれば・・・」ではありませんが、新しいお店には大抵これが入っています。
年に100台近く、世界で一番売れている、という噂も聞きました。


憧れの(?)ツインテール。
この仕様もよく見ました。


サブ機は日本製の8kg半熱風。良い仕事をします。
毎日両方使っている焙煎士の方は
「こっちの方が難しいけど面白い」
と言っていました。
そこは何となく分かります。

韓国には焙煎機メーカーもいくつかあって、そちらの機械を良く見ました。
外国製となると、税金が高いからか有名ブランドの「洋物」が多く、
日本製もあるにはありましたがそれ程見かけなかったような気がします。
良いマシンは多いので日本勢も負けずに頑張ってほしいものです。


プロファイルを作って、カップを取って、どこに行っても味作りはこの繰り返しです。


ロースト長のチョウさん。
彼は本当に、驚くほど謙虚で、真面目で、勉強熱心で、素晴らしい情熱を持ったロースターです。
韓国で3回、日本にも2回来てもらって一緒に焙煎をしました。
それ以外でも焼き豆と生豆のやりとりを何度も重ねて味作りを行ってきました。

「もうちょっとこうこうこうした感じの味わいにしたいです」
とか
「プロファイルのこの部分を長めにここを詰めて」
みたいな、こちらの少し曖昧な説明も、ニュアンスから要望をしっかり酌んで、すぐにぴたっと合わせたサンプルを作ってくれます。



素材の選定も、韓国国内で手に入る物を色々と探し、試してもらって、イメージ通りの物を見つけてきてくれました。
お互い言葉は通じませんが、コーヒーマンはカップで語ります。
彼とは本当に深く良くわかり合えて、お陰で仕事もとてもスムースに進みました。


そうやって出来上がった商品がこちらです。
私の名前も入っています。
ここまで押し出されると中々恥ずかしいものですが、しっかりと時間と労力(+かなりのお金)をかけて良い物が出来たと思います。
日本での販売はありませんが、韓国に行かれた際はぜひ手にとってみてください。
どうぞよろしくお願い致します。

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コメント

  1. さとう より:

    いきます!!
    ご無沙汰しております。
    ソウル在住の福岡県民です。
    ホンデ、いいなぁ。うちは市内でも真逆の位置に住んでいるので、なかなか行けません。
    が、折りを見てコーヒー飲みにホンデに参りますっ。

    あと、多少韓国語できますので、何がお役に立てることがあれば仰ってくださいいぃ。

  2. フクマメ店長 より:

    Unknown
    こんにちは。
    ありがとうございます!
    こちらの工場兼カフェは最近ホンデから移ったそうです。
    ヨンナムの方だったかな?
    来週行くので調べてお知らせ致します。

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