真剣勝負

水曜日のコーヒー教室(基礎編)の受講者はプロの方でした。
今まで開店希望の方やセミプロの方に参加していただいたり、
他のプロの前でセミナーを行うなんてことはあったのですが
プロ、しかもばりばりのプロを相手に講義を行うなんて今回が初めてです。

受講者は名前を出せば誰もが知ってる有名店の店主様で、
業界歴も長く、ご自身も長い事教室や後進の指導をされている方です。
いまさら抽出の基礎が知りたいなんて(笑)
予約の電話を受けた時は何かの冗談か嫌がらせかと思いました(笑)。

受講の目的は当店がどういった形で教室を行ってるかの視察、その一点のみでしょう。
そうとなればレジュメをお渡しして終わり、というのが大人の対応というか、
お互い時間の無駄にもならずよいのかなと思いましたが、
雨の中自店の営業中にわざわざ時間を割いて受けて下さる姿を見て
これは本気だと、こちらも真剣にいつもの形でやらせていただきました。

それにしても緊張しました。
こんな日に限って、マンツーマンなんです。
狭い店内珈琲屋が二人正対す。
いったい業界の先輩に、どんな口調で何を教えろと(苦笑)

当店のコーヒー教室は大筋はあるものの
「プロは全て答えます」
「わからない事があればその場で解決」
をモットーに受講者の理解度に合わせた形、毎回違った内容で行っています。

ところが今回の受講者様、わからない事がない。
とことん、ない(笑)

途中の質問、なし。
器具の細かな説明、不要。
抽出の事前の練習、不要。

当然ながら抽出も完璧で、おさらいや修正もなし。

講義はおそろしく淡々と、粛々と進み、いつもはだいたい2時間以上かかるところが
1時間弱でまとめに入り、最後の質疑応答も特になしで終了。

結局余った時間お菓子を食べながら業界の四方山に花を咲かせたのですが
うーん、、、アンケート書いていただくの忘れたのですが、
こんな感じでよかったのでしょうか。物足りなかったのでは。
当方「足を止めての打ち合い」も覚悟していました;

教える立場にありますがコーヒー教室は私自身の勉強の場でもあります。
受講者からの質問は思わぬところあらゆる角度からきたりします。
コーヒーに関してどんな疑問、悩みを持たれているか、
どれだけコーヒーを知っていても初心は忘れてはいけません。
そしてマニアの方の知識量をなめてはいけません。
レアですが今回のようなケースがないとも限りません。
教室と称してお客様のお金と時間を頂戴している以上
受講者よりモノを知らないなんてのは詐欺。
それ以前にプロとして恥ずかしい事です。

受講者の全ての質問に答えられるよう、当然ながら同等以上の知識を持つ。
ただ持論・珍論を展開する(←コーヒー屋に多い)のではなく、
広く深い知識と客観的な意見を持ち、業界の最新の情報までお伝えできるよう
常に危機感を持った勉強はかかせません。
いろんな意味で今回のケースも勉強になりました。

豆香洞コーヒー教室はコーヒーを一度もいれた事がない初心者の方から
開店を目指すプロの方まで、どんな方にも参加していただけます。
お一方お一方、それぞれの悩みを 「ずば」 と解決いたします。
隠す事などは何もありませんので今回のようにプロの方にも受講していただけます。
大歓迎はいたしかねますが(笑)

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コメント

  1. まっつあん より:

    Unknown
    人生日々是勉強。

    学生時代は実に嫌な言葉でしたが、何か目的を持つと良い響きの言葉になりますね~。

    本日はおいしい一杯ありがとうございました。
    帰ってから嫁に豆保存缶(大)は?と聞かれて思い出しました・・・まだ余ってます?^^;

  2. フクマメ店長 より:

    ありがとうございました
    すみません!
    保存缶今度お届けしますね。

    >人生日々是勉強。
    >学生時代は実に嫌な言葉でしたが、何か目的を持つ>と良い響きの言葉になりますね~。

    ですね。
    ただ仕事のための勉強はして当然(でしょ?)なので
    勉強とは言えないかもしれませんね。

    勉強って「イソギンチャクの飼育法」みたいな、
    特に興味も無く、一見自分の人生とは無関係なもの
    というイメージです。
    学生時代はほとんど全ての教科が
    「イソギンチャクの飼育法」でしたね。

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