焙煎競技会2 予選

つづきです。
少しだけ書き溜めていたものを出しています。
あまり時間が取れないため、世界大会までに記事は終わらないと思いますが、
ぼちぼち書いていこうと思いますので、興味のある方はどうぞお付き合いくださいませ。

さて、大会の正式名称は「Japan Coffee Roasting Challenge 2012」と言います。
焙煎の競技としては国内初で、前年ウィーンで開催された世界大会(の準備大会)に準拠する形で行われました。

大会はまず予選から始まります。
昨年は全国より約40名の焙煎人の方が参加されたそうです。

参加者は送られてきた課題の生豆を自店の機械で焙煎して期日までに送り返します。
運営本部に集まった焙煎豆は審査会でカッピングによって採点されます。
「ダブルブラインド」という、どれがどのコーヒーか最後まで誰にも分からない方式です。
審査は国際審査員としても活躍中のプロのカッパーによって行われました。

嗜好品でもあるコーヒーの味を誰がどうやって評価するのか、
そこが皆さん一番疑問に思うようで、
「入れ方によって味が変わるんじゃないか?」
とか
「審査員にだって好みがあるだろう」
という質問も多くいただきました。
確かに、仰るとおりです。

今回の大会では味わいの評価は「SCAAカッピングプロトコル」という、
コーヒーの品質評価の世界で、現在広く使われている方式の一つが採用されました。
その中では抽出方法は浸漬式で、粉の挽き目や量、抽出時間、水の温度、量、硬度、等
抽出条件がかなり細かく決められていますので、世界中のどこで誰が入れようと基本的にできる抽出液のブレはありません。

スコアシートもそのSCAA方式を基にしたものです。

アロマ/10点 ・フレーバー/20点 ・アフターテースト/10点
・酸味の質/10点・ボディ/10点 ・バランス/20点・総合評価/20点 計7項目100点満点。

気になる「審査員の好み」は「総合評価」の部分できちんと点数に反映されます。
ただ、全体の割合としてはそれほど高くはありません。

焙煎豆には項目ごとに点数が付けられ、そのスコア合計点の上位12名が決勝大会に進みます。


予選結果です。

結果が発表された際は、自分の名前と共に有名店の看板ロースターの名前がずらりと並んでいる事に驚き震えました。
お会いした事はないものの、焙煎豆を通してその技術の高さに勝手に尊敬していた方ばかりです。
正直、勝ち負けまでは考えられませんでしたが、
一番近い所でトップロースターの仕事に触れられる事が楽しみでもありました。
また、地元福岡から12人中4人も残っていたのも心強く、嬉しい事でした。

つづく

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