ロースティング 

福岡ローカルでロースティングのワークショップを行いました。
同じ豆を同じ日に焙煎してカッピングします。
使用した釜は日本製の半熱風やインバーター釜、改造直火、
ドイツ製半熱風が3台あったりイタリア製インバーター熱風があったりの計8台。焙煎人も8人。
これだけあると同じ豆とはいえさすがに味わいは様々です。

焙煎における1℃や1秒の違い、火力調節やダンパー操作の0.1目盛りの違いには
焼く人間の思いや祈りが込められていると思っています。
今回もその「意思」はきちんとカップに現れていました。
ブラインドなので自分の豆以外(みんな自分が焼いたものだけは大体わかる)誰が焼いたものかはわかりませんが
味わいから焼いた人間や釜、焙煎人の意図する所をあれこれ想像してひとりニヤニヤ。
焙煎された豆には焼いた人間の性格まで出ているような気がします。
今回も豆に寄り添うような「優しい焙煎」や直球勝負の「男気溢れる焙煎」などがあったりして。
自分が一番気に入ったコーヒーにも焼いた人間の素直さや真面目さといった「人の良さ」と
持って生まれたセンスの良さなどが出ていて感動しました。

ちなみに自分が提出したコーヒーは味はまあ中々でしたがいかにも研究用といった感じ。
豆と格闘、こねくり回したような味わいでした。
8つの中ではちょっと異質で、自分の捻くれた性格がよく出てる気がして飲みながら苦笑。
今回はあるテーマを持ってかなり変態的な焙煎を検証しました。
あえてタブーと言われる操作まで加え、なぜそう言われているかの確認と少しの可能性を発見。
これを通常の焙煎に生かすには削りまくってシンプルにする必要があるので
今回はまあ、次につながる大切な「無駄」だったと思っております

続く

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コメント

  1. 海太ママ より:

    凄いですね
    同じ豆でも味が変わるんですね
    私はマスターのファンですからマスターの豆が好きです

    今月は私も息子も風邪ひいてしまって外出もなかなか出来ず行けませんでしたが

    来月は暖かくなりそうなので、息子とまた行きますね

  2. フクマメ店長 より:

    ありがとうございます
    店頭に並ぶコーヒーは「豆香洞の味」としてお出してますが、そこに至るまでには様々な検証をしております。皆様に安定して良いコーヒーをお届けできるよう技術の研鑽は続けてまいりますので今後ともどうぞよろしくお願いします。

  3. ryo より:

    Unknown
    やっぱりSCAAカッピング方式で飲み比べるんですか?

  4. フクマメ店長 より:

    Unknown
    >RYOさま

    スコアリングのフォームはSCAJ(COE)式を使いました。協会等がしょっちゅうセミナーをやっている関係もあって、この方が「スペシャルティな方々」やバリスタさん達との意見交換はしやすいです。COE方式は重箱の隅的にかなり細かい所まで味が見れるので、こういった場合には良いですね。

    個人的にはSCAA方式の方がしっくりきますが。中深煎りの世界の住民(笑)としてもやはり「BODY」の項目は気になります。

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