農園の前にミル(精製所)へ行きました。
コーヒーのミルには大きく分けて二つあります。
・ウェットミル
水洗処理等で水を使う精製所です。
水路で豆を選別したり、機械や発酵槽などを使ってコーヒーの実から皮や果肉を取り除き、
殻付きの種(パーチメントコーヒー)に仕上げたりします。
・ドライミル
水を使わない乾燥所や精製所です。
ウェットミルで処理されたパーチメントコーヒーを保管、脱穀して生豆を取り出し、
袋詰めして輸出可能な状態にしたりします。
上記2つの機能を兼ね備えたミルもあります。
今回訪れたのは大きなドライミルでした。
中はまさに大きな工場で、機械の出す騒音、そして粉塵が酷いです。
対策のため従業員の方は皆耳栓とマスクをしていました。
巨大なトレーラーで続々とパーチメントコーヒーが届きます。
届いたパーチメントコーヒーはラインに送られ、、
脱穀されてから様々な選別をかけられます。
まずは比重選別。
傾斜がついた大きな振動板で豆を重量の軽いものと重いものとに分けていきます。
↑重い豆。
↑軽い豆。
↑重。
↑軽。
とてもシンプルな選別方法ですが、馬鹿にできないくらいしっかり選別されていました。
その後電子選別機にかけられるものも。
巨大な選別機。
選別機、というよりは選別部屋。
迫力があります。
こちらは日本製の選別機。コンパクトながらも超高性能。
お米選別の高い技術が応用されているそうです。
欠点豆がきれいに弾かれています。
オプションでハンドピック(ハンドソーティング)も選べます。
やはり最後は人の手だと思います。
選別後、麻袋やバキュームパックに詰められて輸出されるのを待ちます。
今回訪れたミルは機械化が進み、非常に洗練された選別が行われていました。
グアテマラのコーヒーは他の生産国に比べてみても品質の平均点が高く、
どこか優等生的な印象がありました。
味はもちろん外観も素晴らしく、日本でハンドピックしていても
感心するくらい綺麗な状態で届く事が多いのですが、
今回その理由が少し分かった気がしました。
またコーヒーの品質の底上げに日本の技術が貢献している事も嬉しく感じました。