大会に向けて(1)

こんにちはフクマメ店長です。怒濤のセールが終わりました。
期間中はお足元の悪い中、本当に多くの方に足を運んでいただきありがとうございました。

さて、いよいよ焙煎の世界大会まで残り1週間を切り、江口店長にも良い緊張感が出てきました。
彼は焙煎歴5~6年、焙煎士としてはフレッシュでまだこれからと言った所ではありますが、
世界大会には日本選手権(JCRC2014)の代表者という立場で挑戦するため、
恥ずかしい焙煎をすれば他の参加された競技者に申し訳が立ちません。
先日ブログで業務を一番大切に、とお伝えしましたが何もしていない訳ではなく、
その中でも私達に出来る限りの準備はしてきたつもりです。


営業後、隣の焙煎所の機械を使ってのトレーニングです。
彼は普段は別の機械(マイスター)を使って豆を焼いています。
同じギーセンでも大会で使用するモデルとは釜の大きさが違うので火力操作に対する反応等は少し異なりますが、
操作系には共通する部分が多いのでここで機械に慣れておきます。


生豆鑑定のトレーニングです。
水分や比重は本番と同じ専用の計測器を使います。
欠点豆の選別は種類と個数を目視で計測します。
毎日ハンドピック(ハンドソーティング)を行い生豆とは触れ合っているので落としたくない所です。
競技は業務とは別の、国際的な規格(SCAA方式)で判定されるのでその違いを確認します。


先月は東京にある代理店のギーセンジャパン様にて実機を使って2日間トレーニングを行いました。
(同社には私の世界大会挑戦時にも練習で大変お世話になりました)


使わせていただいたのは最新モデルです。
ソフト系の更新は早いもので、昨年購入した弊店の機械には無い、とても便利な機能が付いていました(涙)
大会で使われる物と全く同じものかどうかは分かりませんが容量は同じ6kgです。
様々なプロファイルを試してデータを蓄積していきます。


こちらは「クロップスター」という焙煎ログの計測・記録ソフトです。
下の電子レンジの様な機械は「カラートラック」という焙煎豆の色を計測する機械です。
競技では選手は焙煎作業を行いながら、これらを使い、温度やガスの計測結果や自身の作業工程をパソコンに入力していかなければいけません。
その記録されたデータを元に焙煎行程の正確度、再現性が採点されます。
クロップスターのソフト自体はとても使いやすいものの、ギーセンの操作画面にも似たような純正の操作・計測ソフトが稼働しており、
焙煎豆の状態を見ないといけない中、本体のタッチパネル2枚+パソコン画面を別々に操作しないといけない(しかもそれぞれに微妙にずれた温度と時間が出ている)
のは忙しなく、慣れないと混乱してしまいそうになります。(ちなみに私は本番で色々とトラブルも重なりこの部分で大きく減点されました。。)
直接味わいとは関係ない所なので取りこぼしたくないものです。


クロップスターの画面は動画で撮ってあります。
実際に焼ける機会は多くないので、この映像を見ながら頭の中で何度もシミュレーションを行います。
今回は作業工程と数値・グラフを2画面同時に録画しています。
私の時はipodでクロップスターの数字部分だけを撮り、それを見ながら70~80回妄想焙煎を繰り返しました。
行きの飛行機の中でも数時間ストップウォッチ片手に画面の数字を眺め続けていたので、
隣のご夫婦が不思議がって色々尋ねてきました;

(2)に続く

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*